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「篠笛演奏における移調」のページでは、篠笛が演奏しやすいように半音記号の少ない調への移調方法を説明していますが、音符がいくつ移動するかを手作業で数えながら数字譜に落とし込むのは非常に面倒です(例えば半音記号を1つ減らす場合、音符全体を半音1つ分だけシフトすればいいという単純なものではなく、半音5つ分ずらす必要があります)。 このような単純計算を繰り返す作業は、エクセルという便利なツールに任せるのがいちばんです。そこで、前のページで書いてきた移調や数字譜変換を、自動で計算してくれるExcelを作成しました。(複雑なマクロなどは一切使わず、一般的に使われるIF関数やLOOKUP関数だけで作成しています。) ・「篠笛自動移調Excel」ファイルダウンロードは↓から。 |
篠笛自動移調Excel(チェックボックス版)のダウンロード 動作が重い場合や、表計算ソフトの互換性等によりチェックボックス選択がうまく動作しない場合は、下の軽負荷(プルダウン選択)版をダウンロードしてみてください。 篠笛自動移調Excel(プルダウン選択版)のダウンロード |
五線譜から数字譜への移調Excelの使い方 【準備】 1.上から篠笛移調Excelをパソコンにダウンロードし、立ち上げます(ブラウザによるExcel表示では動作しません。一旦PCにダウンロードしてExcel機能を活かした状態で動作します)。 2.数字譜に落としたいオリジナルの五線譜を用意します。 【篠笛移調エクセルの使い方】 1.五線譜のト音記号の右にある調号の半音の数(下図の例では♭3つ)をプルダウンで選択します。 2.五線譜の音符をドレミ(固定ド読み)で読み取り、何オクターブ目かを選択してプルダウンでドレミを入力していきます。 調号の半音位置は気にせず、そのままドレミだけで入力してください(半音記号の入力はしない)。 3.【移調後】の調号セルでは、篠笛で演奏し易いような少ない半音記号を選択することにより、移調後の数字譜を自動計算した結果が表示されます(ドレミ譜は移動ド唱法によるによる絶対音高をしまします)。通常は半音記号「ゼロ」を選択することにより、最も演奏が容易な運指に移調することができます。 4.下の例のように高音域の広い楽譜の場合、半音の数を「ゼロ」にすると篠笛の音域から外れてしまう(又は演奏しにくい)ことがあります。その際は、移調後の」調号を「♭1つ」や「♯1つ」などに変更することにより、演奏可能な音域に収まることがあります。最初に楽譜全体での[最低音]と[最高音]の2音だけを入力して、音域や運指のし易さから最適な調性を選択するのが効率的です。 5.臨時半音記号がある場合は、「臨時半音記号」欄で半音記号をプルダウンで選択します。 (調号による半音は自動判別しますので、元の音程に戻す場合は臨時半音記号欄に"♮"を入れてください) 5.移調後の数字譜とドレミ譜は「印刷」シートに出力されますので、そこで自由なフォーマットに加工して印刷してください。 元楽譜を入力したファイルは、廃棄せずに曲名を付けて保存しておけば、後で別の調に自由に変えられます。 【カラオケ伴奏に合わせたい場合】 ほとんどの人は以上までの使い方で済みますが、カラオケ伴奏に合わせて演奏したい方のために、伴奏keyに合う調子を自動表示するようにしています。(ソロ演奏する場合は関係ありません) 上の例のようにオリジナルの楽譜が「♭3つ」のものを「半音ゼロ」に移調した場合は、オリジナルの曲のkeyに合わせられる調子(この場合は「十一本調子」)を自動表示します。 この例では本来なら十一本調子が合うはずですが、手元に七本調子しか持っていない場合は、プルダウンで「七本調子」と選択すると、カラオケマシーンのkey調整をいくらにすればよいか(この場合は【-4】)を自動計算します。 |